人が好き×本が好き
=図書館で働きたい
H.Kさん 入社2年目
――入社のきっかけは?
小さい頃から本が好きでした。はやみねかおるさんの小説が好きで、青い鳥文庫をたくさん読んでいました。図書館にもよく行っていて、司書さんとお話ししたことが思い出に残っています。
大学生で始めた競技かるたのサークルを通してたくさんの人と関わったことや、そろばん塾で先生をしたり、パン屋さんでレジ打ちのアルバイトを経験したことで、人と話すことも好きになったと思います。
大好きな本と、人に接するお仕事、まさにぴったりの職場が図書館でした。
うれしくて
「ありがとう」が
2倍大きな声に
――実際に図書館でお仕事を始めてみていかがですか?
楽しいです!児童書の担当をしているのですが、特集展示のアイデアを練ったり、パワーポイントを使ってポスターを作ったりしています。実際に自分が選んで展示していた本を借りてもらえると、うれしくていつもより2倍くらい大きな声で「ありがとうございます!」と言ってしまうんです。
実は入社した頃から「おはなし会」をやってみたくて、先輩に話したら「ぜひやってみて!」と背中を押してくれました。最初は緊張して、つっかえてしまう所もあったのですが、お子さんたちが一生懸命聞いてくれたことが嬉しかったです。入社してから覚えた「さよならあんころもち」という手遊びが得意で、小さなお子さんから「あんころもちの人だ!」と言ってもらえることもあります。

繫忙期に鍛えられた
レファレンス対応力
――学生時代のアルバイトと、図書館での接客、どんなところが違いますか?
図書館では、お客さまから聞かれたことを、きちんと的確な説明で答えなくてはなりません。レファレンスサービスと言って、本や資料を使って、お客さまの調べ物のお手伝いをするのですが、最初はなかなか上手く答えられず、先輩に助けてもらいながら回答していました。
夏休み期間になって、子どもたちから質問をたくさんもらうようになり、きたえられたと思います。児童書だけでは対応しきれない質問もあったのですが、なるべく分かりやすく書かれた本を探して紹介しました。自分自身も普段から何か気になることは、こまめに調べることを習慣にしています。

図書館でかるた大会を
やってみたい!
――目標やこれからチャレンジしてみたいことを教えてください。
担当の児童サービスにもっと力を入れていきたいです。最近、歌が入っている絵本をおはなし会で読み聞かせしたら、反応がとても良かったので、また取り入れてみたいと思っています。
あとは学生時代から取り組んでいるかるたを、図書館のイベントとして開催したいです!お子さんからご年配の方まで楽しめると思いますし、かるたを通じていろんな歌人の本を紹介したい。実は今でも仕事の後にかるたのサークルに参加しているんです。シフト制で早番・遅番がありますが、館で協力し合って仕事をしているので残業はあまりなく、プライベートも充実できています。

一歩踏み出すことで広がる可能性
――図書館でのお仕事を考えている人に何かメッセージをお願いします。
体力も使うお仕事ですし、大変なことはもちろんあるのですが、働くことで自分自身もいろんなことを学べる職場だと思います。
私の配属先の館長は気づかいの人で、いつも優しく声をかけてくれます。先輩たちは、入社したばかりの頃、私が何度質問しても毎回丁寧に仕事を教えてくれました。そういう環境だからこそ、おはなし会にも挑戦できたのだと思います。一歩踏み出すことで、自分の可能性を広げられるお仕事です!