地元の人たちの憩いの場
N.Mさん 入社6年目
――入社のきっかけは?
本が好きだったことと、接客が好きで、図書館の仕事に興味を持ちました。
前職では宿泊施設のフロントをしていて、利用されるお客様の年齢層が限られていたのですが、図書館は小さなお子さんからご年配の方までいろんな世代の方が来られて、毎日にぎやかですね。集合住宅の一角にあるので、地元の人たちの憩いの場になっていて、常連さんが多い図書館です。
――職場の雰囲気を教えてください
比較的人数の少ない館なので、シフトで勤務していると、同じ時間帯にそろう人数は数名です。お互いの動きをよく分かっているので、息が合うというか、スタッフ同士で助け合うことのできるチームワークの良い職場だと思います。
「待っているから
戻ってきてね」
――育児休暇を取った時のことを教えてください
実は入社してからわりと早いうちに産休・育休に入ったんです。せっかく仕事も覚えてきたところで長くお休みすることに不安もあったのですが、当時の館長が「ちゃんと待っているから元気に戻ってきてね」と言ってくれて。その言葉がとても励みになりました。
復帰するときは、仕事のブランクや、子どものことで急に休んで迷惑をかけてしまうかも……と不安もよぎったのですが、皆さん温かく迎えてくれました。

子育て応援プランを
利用しています
――復帰後はどんな働き方をしていますか?
子育て応援プランを使って、復帰直後は、9時半~16時半の時短勤務からはじめました。通勤に1時間かかるので、朝5時半に起きて仕度をして、子どもを保育園に送ってから図書館に向かいます。最初のうちはドタバタで、ペースがつかめず大変だったのですが、だんだん慣れていきました。3歳になった頃から9時~17時に勤務時間を延ばしています。
気を付けていることは体調管理です!子どもが保育園でもらってきた風邪がうつると、大人のほうが結構大変なんですよね。

録音図書や、声の
図書館だよりを制作
――図書館ではどんな仕事を担当していますか?
視覚障がいを持つ方のために、録音図書や、声の図書館だよりを制作しています。利用者からリクエストのあった本を音訳ボランティアの方たちが朗読し、それを私が編集します。地域で協力してくださる方達との連携も大切な仕事です。
小説は、もともと録音図書が販売されている事も多いのですが、歴史や哲学など専門書の録音図書ほとんどありません。制作にはリクエストをいただいてから半年くらいかかるのですが、読みたいという希望は多く、必要性をひしひしと感じています。完成してお届けしたときの「ありがとう」がとてもうれしいです!
今この仕事を4人で担当しているのですが、サービスの利用者は100名前後。今後もっと制作に関わるスタッフを増やしていきたいです。

自分のやりたいことに挑戦できる職場
――図書館でのお仕事を考えている人にメッセージをお願いします。
私は司書資格や図書館での勤務経験が無かったのですが、先輩スタッフが一つ一つ丁寧に仕事を教えてくれました。最初は一緒にカウンターに入ってもらい、だいたい1か月くらいで一人で動けるようになりました。入社前は、事務作業が多いイメージを持っていたのですが、実際は結構体力仕事なんだなぁと驚きました。
育児休暇のこともそうですが、制度があるだけでなく、一緒に働く人たちの協力や理解、励ましを温かく感じる職場です。司書資格の取得にもいつかチャレンジしたいと思っています。やりたいことや挑戦を、周りがサポートしてくれる環境だと感じています。