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新宿区立角筈図書館の特別講座「オーケストラを楽しもう!」ご報告
2019年11月22日(金)に角筈地域センターにおいて、新宿区立角筈図書館の特別講座「オーケストラを楽しもう!」を開催しました。
イベントは二部構成となっており、まず角筈地域センターにて「オーケストラの楽しみ方の講座」を行いました。
その後、受講者みんなで東京オペラシティへ移動し、19時から一般の観客の方々と一緒に、コンサートホールで東京フィルハーモニー交響楽団「第129回東京オペラシティ定期シリーズ」を鑑賞しました。
第1部 特別講座「オーケストラを楽しもう!」 会場 角筈地域センター8階 レクホール


当日はあいにくの大雨でしたが、悪天候をものともせず、イベントに応募いただいた50名の方にご来場いただきました。
特別講座「オーケストラを楽しもう!」では、講師の東京フィルハーモニー交響楽団広報渉外部スーパーバイザーの星野友子さんにより、まず東京フィルハーモニー交響楽団の紹介、オーケストラの歴史、楽器のしくみ、コンサートでのマナー、この日の定期演奏会の曲目の聴き所などを紹介していただきました。
東京フィルハーモニー交響楽団は1911(明治44)年に結成され、2011年に100周年を迎えた日本最古のオーケストラです。
2011年の東日本大震直後、被災地を元気づけようと現地にて演奏会を開催。その後、文化庁の次世代育成プロジェクトで被災校を含めた北海道、東北地域の小中学校を巡り、各校の体育館でワークショップや演奏会を展開し、地域の方々との交流をはかり、それをきっかけに子どもたちが修学旅行などで東京に来る際に職場見学などで来訪してくれることが増え、全国の子どもたちとの交流がさらに深まったと話してくださいました。


その後、昨年小学館から刊行された『楽しいオーケストラ図鑑』を用いてオーケストラの解説が行われました。
東京フィルハーモニー交響楽団が監修したこの図鑑では、そもそもオーケストラとは、その歴史と日本に入ってきた由来、コンサートホールの構造、楽器にはどんな種類があるか、オーケストラがどのような配置になっているか、指揮者、コンサートマスターの役割、オーケストラが音を合わせるときに一番最初に鳴らす楽器はなにか(答えはオーボエ)、コンサートに携わるステージやロビーのスタッフやボランティアの方たちの裏方のお仕事など、さまざまな素朴な疑問をわかりやすく解説。知っているとより演奏を楽しめる内容がたくさん詰まっていました。
この「楽しいオーケストラ図鑑は、ここで購入できないか?」と参加者の方にお尋ねいただいたほど、分かりやすく楽しい図鑑となっています。(図書館では購入はできませんが、角筈図書館はじめ各図書館に所蔵されています)
第2部 鑑賞会 会場 東京オペラシティコンサートホール


特別講座の後は、角筈図書館から徒歩5分ほどのところにある東京オペラシティに、スーパーバイザー星野さんと図書館長、スタッフとともに参加者全員一緒に徒歩で移動しました。


会場の東京オペラシティに着いたのは18時頃。18時半にコンサートホールが開場し、19時から開演です。
東京オペラシティではカフェやレストラン、ショップなどもたくさんあるので、開演の時間までは自由行動となりました。
ただし、19時の開演に遅れると、第一部の演奏終了後の休憩時間まで中には入れないため、遅れないようにホールに戻ってきてください。と星野さんから注意事項の案内がありました。
その後一時解散し、それぞれオペラシティを散策しました。


18時半の開場とともにどっと人がホールの中に入っていきます。私たちも一緒に入場しました。
この日の演目は指揮:ケンショウ・ワタナベ氏、ピアノ:舘野 泉氏による「ラヴェル/左手のためのピアノ協奏曲」と指揮:ケンショウ・ワタナベ氏による「マーラー/交響曲第1番『巨人』」です。



目の前にいるオーケストラが奏でる演奏を至近距離で聴く体験は大変貴重なものでした。
指揮者の指示に操られるかのように音が生まれ、重なり、編み上げられていきます。人と人が生み出していく生の演奏はその瞬間だけ聴くことができるものです。
たとえ同じ場所で同じ演目を演じても、「二つとして同じコンサートはないのです」と生演奏の魅力を語っていた星野さんのお言葉を思い出していました。

2019シーズン定期演奏会 一年間のプログラム

このような貴重な機会を角筈図書館に与えてくださった東京フィルハーモニー交響楽団の皆様、スーパーバイザーの星野様、本当にありがとうございました。
特別講座「オーケストラを楽しもう!」の実施に至った経緯について、東京フィルハーモニー交響楽団 広報渉外部スーパーバイザーの星野様よりコメントをいただきました!
西新宿情報交換会に参加した際、各団体からの活動報告の中で、角筈図書館の門館長より角筈図書館にて定期的に行われているセミナー企画のお話しを伺いました。
東京フィルハーモニー交響楽団は、東京オペラシティを拠点に活動しており、地域交流の一環として、地元でもある新宿区とさまざまなイベントをご一緒していることから、このたび、角筈図書館での特別講座「オーケストラを楽しもう!」&定期演奏会鑑賞会が企画されました。
さまざまな角度からオーケストラの魅力に迫り、オーケストラの歴史、楽器のしくみ、コンサートでのマナー、コンサートに携わる裏方のお仕事、当日の定期演奏会の曲目の聴きどころなど、皆様の素朴な疑問にお答えさせていただきました。
今回の企画を通して、オーケストラを身近に感じていただけましたら幸いです。
大雨の中、多くの皆さまにご参加いただき、心より感謝申し上げます。
角筈図書館・門館長よりコメントをいただきました!
今回の特別講座「オーケストラを楽しもう!」を角筈図書館で開催できたことに心より感謝しております。ご参加いただいた方々には大変喜んでいただきました。
アンケートでいただいた感想をいくつかご紹介いたします。
- ・公共図書館行事としてこのような機会に参加できて大変満足しています。
- ・今回は、あまり触れる機会が少ないオーケストラを体感することができ、とても充実したひとときでした!ありがとうございました。
- ・今日はとてもきちょうな機会をいただきありがとうございました。座学をきいてからの演奏は、より楽しめました。
東京フィルハーモニー交響楽団の皆様、星野様、本当にありがとうございました。
報告:2019年12月
新宿区立角筈図書館 図書館流通センター広報部
掲載:2019.12.09