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LLブック『仕事に行ってきます』パネル展示&トークイベント
@練馬区立貫井図書館

練馬区立貫井図書館にてLLブック『仕事に行ってきます』パネル展示と、トークイベントを2022年1月15日(土)に実施しました。

LLブック『仕事に行ってきます』は、社会福祉法人埼玉福祉会が制作している、知的障害や発達障害のある人にも読みやすい「仕事の本」のシリーズです。知的障害や発達障害のある人が主人公となり、誰もが「はたらく」ことについて考えることができます。
このパネル展示とトークイベントは、出版元である社会福祉法人埼玉福祉会と編集を行った株式会社コトノネ生活の協力により実現したものです。
◇社会福祉法人埼玉福祉会 『仕事の本』シリーズ書籍紹介ページ

練馬区立貫井図書館外観

練馬区立貫井(ぬくい)図書館

はたらくって、どんなことをするの。どんな日を送るの。LLブック『仕事に行ってきます』パネル展

シリーズ10冊の本をA2サイズのパネル全12枚で紹介しているものです。貫井図書館1F廊下において12月28日から1月23日までと、1月25日から2月27日までの2回に分けて展示しています。

パネル展示コーナーの写真
各パネルの写真
各パネルの写真

本の主人公に会おう!『仕事に行ってきます ③オフィスで事務の仕事』の潤さんと、おしゃべり会

1月15日(土)に貫井図書館で行われたトークイベントは、シリーズ第3巻の主人公として紹介された潤さんとそのご家族、シリーズの出版に関わった編集者が登壇し、障がいのある方が働くことについて、話をするというものでした。

トークイベントの様子

まず埼玉福祉会の編集者がLLブックと『仕事に行ってきます』シリーズについて紹介を行い、次に潤さんのお母さんが、潤さんが生まれてからのことを写真とともにお話され、最後にコトノネの担当編集者が潤さんご自身に取材時のお話や仕事のことなどを質問する、という内容でした。

お母さんのとても深い愛情とご苦労と温かいご家庭の様子がわかるお話と、仕事が大好きで、プライベートでは英会話を学んだり、サッカーを楽しんだりするアクティブな潤さんの生活の様子が伝わってくるトークでした。

スライドに表示される潤さんの写真

お母さんからは「潤が仕事を始める時にこの本があったら、仕事をするということについて説明がうまくできたのに」というお話がありました。働くということは、毎日朝起床して通勤して、休憩時間をどう使うか、帰宅後はどう過ごすか、お金はなにに使うか、という生活全体を考えることであり、知的障害や発達障害のある方にとっては具体的なイメージができず大変な部分もあるということに気づかされます。障害のある者が少しでも多く働くことができるようになるために、たくさんの人にこの本を手に取っていただき、より多くの方に知っていただきたいと強く感じたイベントとなりました。

LLブックの展示コーナーの写真

当日の参加者は、障害がある当事者とそのご家族、また特別支援学校の先生方や潤さんの職場の方など、多くの方にご参加いただき、イベント終了後に行ったアンケートの結果も大変好評でした。会場内に展示したLLブックもたくさんの方が手に取ってくださり、「どこで買えますか?」「図書館の本を予約したいがどうしたらいいか」などの質問もありました。

LLブックの解説が書かれたポップ
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掲載:2022.02.17