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電子書籍「徳島の風景 今昔」が完成しました!
@徳島市立図書館

「徳島の風景 今昔」
「徳島の風景 今昔」
飯原先生
お話をされる飯原先生
展示の様子展示の様子

この度、徳島市立図書館初のオリジナルコンテンツ電子書籍「徳島の風景 今昔」が完成いたしました。
この電子書籍は、徳島在住の画家・飯原一夫先生が徳島文理大学と共同制作した「飯原一夫デジタルミュージアム」を基に制作しました。
徳島の昔の風景を絵画で、今の姿を写真で比較し、場所のエピソードを紹介するとともに、本文の「ここへいってみる(Mapマーク)」をタッチするとGoogleマップ(地図)が立ちあがり、スマートフォンやタブレットを片手に現地に向かうことができるという電子書籍ならではの仕掛けもございます。
ID・パスワード不要で、徳島市電子図書館にアクセスすれば誰でも見られるようになっています。

ご盛況いただいた講演会

この制作を記念し、徳島市立図書館では2015年4月25日に講演会を開催しました。素晴らしい絵と文をご提供くださいました飯原先生を講師にお招きして、徳島の今と昔を語っていただきました。

飯原先生のお話が始まると…まるで当時にタイムスリップしたかのような、なつかしさに包まれました。参加された方の中には、先生が描かれた色紙を持って来られた方もいらっしゃいました。先生が30代の頃に描かれた作品だそうです。貴重な作品に偶然出会えるのも講演会の魅力です。
徳島の昔を知る人にはなつかしく、知らない人には新鮮でとても素敵な時間でした。

今回の講演会には、飯原一夫先生のファンの方も 多くお越しくださり、郷土で愛される飯原先生とその絵を、電子図書館でいつでもご覧ただけることは、大変意味のあることだと感じております。また飯原先生ご自身も「全国の方にいつでも見てもらえることが大変嬉しい。電子書籍の魅力だ。」とおっしゃってくださっています。

『阿波の狸合戦』

実は、飯原先生と徳島市立図書館で電子書籍化した作品は第二弾で、第一弾も制作されています。 第一弾は「阿波の狸合戦」。この「阿波の狸合戦」は、徳島文理大学ですでにアニメーションと紙芝居にしておられ、それを今回改めて徳島文理大学メディアデザイン学科助教の長濱太造先生、ほか学生の皆さんが、朗読紙芝居作品として制作されました。

『ぽんぽこ -阿波の狸の物語』

そして現在、第三弾となる「ぽんぽこ -阿波の狸の物語」が制作されています。

その原画展が5月に徳島城博物館にて開催されたことをうけ、シンポジウムもあわせて開催されました。こちらは、会場の徳島城博物館・徳島文理大学・図書館の共催となりました。
シンポジウムでは、電子書籍を大きなスクリーンに投影し、徳島文理大学で制作をされている学生の方が、その横で朗読を行いました。本来の読み聞かせというのは文章まで見せないことがありますが、今回朗読される内容は、地元ならではの言葉遣い、地名などが頻繁にでてくることから、文章も投影しました。また、内容にあった音楽を流しながら読み上げることになりました。それも功を奏したようで、好評のうちにシンポジウムは終わりました。

「ぽんぽこ -阿波の狸の物語」は現在プレ公開版としてご覧いただけますが、今後、内容に改良をかさね、絵が動くという仕掛けをもりこみ、完成は8月を予定しております。

飯原先生の御意向より、ご協力いただいた3作品はフリーパスでご覧いただけることになっておりますので、飯原先生の描かれる在りし日の徳島の姿をご堪能ください。(他にも飯原先生の電子書籍がございます。こちらはID等が必要です。)

最後になりましたが、図書館と地域が共同でこういったオリジナルコンテンツを制作することは、非常に珍しいことで、今後の発展に期待を込めるものでもあります。ぜひ、電子書籍に親しむ第一歩としていただければ幸いです。

報告:2015年6月16日
徳島市電子図書館 佐野