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TRCが協賛している「第22回 図書館を使った調べる学習コンクール」の表彰式が行われました


2019年2月23日(土)に、公益財団法人図書館振興財団主催(文部科学省、総務省ほか後援、株式会社図書館流通センターほか協賛)の「第22回 図書館を使った調べる学習コンクール」の表彰式が、東京都台東区の「上野精養軒」「桜の間」にて執り行われました。


今回の応募作品数は、22年目にして初めて応募数が10万点を超え、10万7,708点の作品を国内外の皆様からご応募いただきました。127名の審査員による数次の審査を経て、入賞33作品3団体が選ばれました。表彰式には受賞者とそのご家族をはじめ、出版社・後援団体の方々など大変多くの方にご出席いただきました。


表彰式では公益財団法人図書館振興財団理事長 石井昭の挨拶のあと、文部科学大臣からご祝辞をいただきました。続いて地域コンクール主催者表彰として今年より新設された総務大臣賞が授与され、次に図書館を使った調べる学習活動賞が授与されました。作品表彰では、文部科学大臣賞、観光庁長官賞、「国連生物多様性の10年日本委員会」賞など各賞の表彰が行われ、表彰状、楯と副賞がそれぞれ受賞者たちに手渡されました。


全ての表彰を終えたのち、作品『桃太郎は盗人なのか?―「桃太郎」から考える鬼の正体―』で文部科学大臣賞(小学生の部(高学年))を受賞した袖ケ浦市立奈良輪小学校5年の倉持よつばさんから、受賞者のことばをいただきました。倉持さんは「桃太郎は盗人だった」という説を知り、実際はどうだったのかを調べるために全国にあるさまざまな「桃太郎」の物語を読み比べたそうです。その数はなんと149種類ほどといいます。読み比べていくうちに、時代によって物語が異なることを発見し、江戸時代の文献にまでさかのぼったとのことで、それぞれの時代ごとの「桃太郎像」があったと語りました。
続いて地域コンクール「田川市立図書館を使った調べる学習コンクール」にて総務大臣賞を受賞した田川市立図書館です。同市教育委員会教育長の吉栁啓二さんから受賞の言葉をいただきました。吉栁さんは冒頭で地元に伝わる「炭鉱節」を披露し、熱い地元愛と受賞の喜びを歌に載せて伝えました。田川市は「教育のまち」として様々な取り組みを行っており、今回の「図書館を使った調べる学習コンクール」への実践もその一環で実施したそうです。調べる講座を何度も開き、広報紙やチラシ、サイネージ等を活用して調べる学習コンクールへの参加を呼び掛けた結果、応募総数は3361作品となりました。地域ぐるみの活動から、大人の部への初の応募にもつながりました。


表彰式のあとは休憩をはさみ、同じく「桜の間」にて懇親会が行われました。懇親会ではTRC会長の谷一文子が乾杯の音頭をとり、受賞者同士やご家族、来賓の方々や出版社の方々など、それぞれ参加の方々が思い思いに歓談し、楽しい時間を過ごしていました。


今年もまた、2019年9月より募集が始まります。今回の作品総評で審査員長の銭谷氏が、「総務大臣賞」の創設と受賞により、図書館を使った調べる活動で、全国の地域活性化に図書館が貢献できるのではないかと語られました。自分たちの身近にある物事について感じた疑問を主体的に調べることで、自らの地元についてより深く知ることができます。TRCは図書館総合支援企業として、自ら学ぶ子どもたち、大人たちをこれからも支援してまいります。
(最後になりましたが、田川市立図書館・豊田市立中央図書館はいずれもTRCが指定管理者として運営する図書館です。受賞おめでとうございます!)
掲載:2019.03.29