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「宇宙学校☆さくらい」@桜井市立図書館

JAXA宇宙科学研究所から3人の先生方と2人のスタッフの方が来てくださいました。
定刻時間になるとチャイムがなり、宇宙学校が始まりました。宇宙学校校長の阪本成一先生の挨拶のあと、授業が始まりました。
1時限目は『金星「あかつき」2年後の金星再会を待つ』のテーマで、佐藤毅彦先生の授業でした。夜空の中でも一番燦然と輝く「金星」について、詳しく教えていただきました。探査機「あかつき」の失敗の原因や「かぐや」との違いなど、みんな興味津々の様子で、一生懸命メモをとっていました。
質問コーナーでは、いっせいに「はい!」「はい!」と元気に手があがりました。質問内容は、宇宙好きな子どもたちらしい高度なもので、先生とのやりとりも大人顔負けでした。次から次へと手があがり、積極的な姿勢が見られました。後からのアンケートでも、質問時間が長かったことと、丁寧に答えていただけたことへのお礼が綴られていました。
2時限目は『宇宙ステーションと宇宙実験』のテーマで、吉崎泉先生の授業でした。「おしっこは再生して飲みます」という話にみんなで「えっ-!」衝撃的な裏話からはじまりました。保管庫があるので、とてもきれいに再生されるとのことを聞きみんな感心していました。無重力の世界で実験や生活をするということは、物や人間の動きはどうなるのだろう…。質問タイムも「こまをまわしたらどうなるの?」「食事はどうして摂るの?」などに集中していました。宇宙飛行士になりたい夢を持っている子どもたちですから、この時間も大いに盛り上がりました。
最後に、3人の先生方が子どもの頃のことや、JAXAで働くようになったきっかけを話してくださいました。都会で育った先生が、夏のキャンプで見た星の輝きに魅せられ感動したことが原点となったとのこと、そして強く印象に残ったことをつかまえて将来につなげてほしいと励ましの言葉で締めくくってくださいました。
出席してくれた子どもたちにとって、今日の授業は思い出に強く残ったことでしょう。この中から、将来の宇宙飛行士がでてくれるかもと、うれしい予感も感ずるとともに、このイベントを開催して良かったと、参加者の子どもたちを通して思った一日でした。
報告:2014年2月22日
桜井市立図書館(奈良県)
副館長 秋丸素子