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大阪府立中央図書館にて「音と香りの体感会」を実施しました

会場の様子

2015年4月1日より、大阪府立中央図書館1F読書カフェエリアでは、図書館に訪れる利用者にリラックスした居心地の良さを提供するために、自然の音とサクラソウの香り(KooNe&air aroma)を導入いたしました。
2015年4月28日(火)に導入を記念し「音と香りの体感会」を実施しました。

サクラソウをイメージしたポスター

関西の図書館職員や自治体の職員の皆様に足をお運びいただき、14時からイベントを開始しました。
まずはご参加いただいた皆様に、実際に音と香りを体感していただきました。
超高音質のハイレゾ音源を用いた「音」KooNe(クーネ)では高知県の四万十川流域で収録したうぐいすの鳴き声を流していますが、中庭が窓越しに見える開放的な空間と相まって、実際に外から鳥の声が聞こえているかのような自然な音に、参加くださった皆様は耳を傾けていらっしゃいました。また、「香り」air aromaによって、この大阪府立中央図書館のために調合した特別な花の香りが辺りに漂いました。実際にこの場所を見て、4種類のオイルを四季に応じてブレンドしています。春は大阪府の花である「サクラソウ」をイメージした香りだそうです。

参加者に音と香りを五感で感じていただきながら、中央図書館の「音」を担当した株式会社JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント エンタテインメント・ラボ長 榎本氏と「香り」を担当したAir Aroma Japan株式会社戦略開発マネージャー宮内氏に、それぞれのリラックス感を生みだす特徴についてご説明をいただきました。

続いては、場所を2Fに移し「音と香りを用いた図書館の空間演出に係る説明会」を行いました。
指定管理者代表としてTRC関西の金子よりご挨拶をさせていただいた後、KANSEI Projects Committee 代表 兼 Air Aroma Japan株式会社 代表取締役の柳川氏より、図書館の環境整備、図書館の感性評価、感性技術の紹介について語っていただきました。
今回の音と香りを導入するにあたり、大阪府立中央図書館の空間ビジュアルに対して、 10種類の音、15種類の香り、実際に導入予定の音と香りの組み合わせ4種類を入れた場合の感じ方を無音無臭の場合と比較して検証しました。その結果、建物自体は変わらないはずが、音と香りを導入した結果、図書館をより新しく感じたり、より綺麗に、優しい場所として感じることが明らかになりました。結果、音と香りを導入することにより、図書館をより知的で[豊か]な空間として創造できることが判明したとのことでした。
次に、榎本氏、宮内氏より、KooNeとair aromaを組み合わせた場合の感性評価についてお話を伺いました。KooNeの音とラジカセの音、また、森の音や川の音、波の音などで、それぞれ図書館をどう感じるかを検証した結果、現在流れているKooNeの森の音が一番落ち着き、すっきりと優しい空間を演出することが証明されたとのことでした。

オーストラリア総領事キャサリン・テイラー氏にスピーチをいただきました。

図書館における音と香りの評価について説明を終了したのち、オーストラリア総領事キャサリン・テイラー氏にスピーチをいただきました。Air Aroma Japan株式会社はオーストラリアのメルボルンに本社を置き、世界八十カ国で一流ホテルを始めスポーツジムやショールームなどに香りを提供しています。今回大阪府立中央図書館にも香りを提供いただくご縁で、総領事のスピーチをいただくことができました。
最後に、大阪府教育委員会教育長向井正博氏にご挨拶をいただきました。

エントランスの様子

大阪府立中央図書館では、1F読書カフェエリアでの音と香りのご提供のほかに、1Fエントランスでは気軽に休んでいただける自動のジョージアカフェも提供しています。

図書館にお越しいただく利用者の方々にとって、大阪府立中央図書館がより便利に、くつろいで利用していただける場所となるよう、図書館流通センターでは、これからも様々なサービスをご提供してまいります。