TRCスタッフで北九州市立八幡図書館に勤務する富原まさ江さんが翻訳した本『図説 デザートの歴史』が出版されます

食事の最後の甘い至福、デザート。しかしその歴史は意外に短い。香辛料との深い関係、デザート誕生の背景、産業革命とデザートの進化、大衆文化の影響……デザートの奥深い歴史を楽しいエピソードと共に探訪する。カラー図版多数。
富原さんによると、「『図説 デザートの歴史』では、古代から現代まで、世界のデザートが発展した経緯が興味深いエピソードや文献、図版を交えてくわしく紹介されています。訳していて、食文化は人類の発展の歴史でもあるのだな、と実感しました。
著者はすぐれた料理書を選定するIACP料理史賞も受賞した実力派。ぜひ多くの方に読んでいただけたら嬉しいです。」
とのことです。
『図説 デザートの歴史』
- 価格:3,080円(税込)
- 著者:ジェリ・クィンジオ
- 翻訳:富原まさ江
- 出版社:原書房
目次
序章 デザートに心奪われて
第1章 古代から中世の食習慣
- 家政術
- 甘いか辛いか?
- どんな名前で呼ばれようとも
- 果物
- 無醱酵パン
- 薬用ワイン
- 降れ、キスのように甘い砂糖菓子よ
第2章 目で味わう
- お菓子のごちそう
- 砂糖のよろこび
- 饗宴の奇抜な娯楽料理
- フォーク、ナイフ、スプーン
- 「フランス式サービス」とデザートコース
- 変わることの難しさ
- ペイストリーの建造物
- ロシア式サービス
- トルコのよろこび
第3章 乳製品のよろこび
- クリームの中のクリーム
- 飲むクリーム、食べるクリーム
- ゼリー状のミルクプディング
- 色鮮やかな白い料理
- ひとさじのブランマンジェ
- ジャンケットの登場
- 雪景色
- 混沌と魅惑の世界
- 震える、臆病なカスタード
第4章 デザートの夢と現実
- 万人のデザート
- 城から一般家庭まで
- 手間いらずのオーブン
- 調理道具
- 菓子よ、膨らめ
- プディングだらけ
- ゼリー、特別な日にも日常でも
- チョコレートの活用法
- インスタント(あっという間)の成功
- 家政学者たち
- デザートのメニュー
第5章 進化するデザート
- 新たなケーキの開発
- アジアのケーキ
- 名前と場所
- 山盛りのメレンゲ
- パティシエとその作品
- ケーキのアイシング
- ビスケット、クーキエ、小さなケーキ、クッキー
- パイ(を食べる)くらいたやすい
- テーブルの宝石
第6章 変化は永遠に
- 冷やし続けよ
- 戦時中のデザート
- 時代はゼリーへ
- 手早く簡単に
- フランスの革命
- 遊び心
- 境界を越えて
- 古いものと新しいもの
- 楽しい祝祭日はデザートあってこそ
- デザートの時間
- 謝辞
- 訳者あとがき
- 写真ならびに図版への謝辞
- 参考文献
- 注
掲載:2020.01.10