第1回ライブラリー・アカデミー公開セミナー
「変わりゆく図書館とその環境 ~図書館のイメージチェンジ」

塾長:高山正也
今、図書館は変革の時を迎えています。内にあっては財源の確保が問題となり、外にあっては図書館での情報処理技術の革新が進み、デジタル化、ネット化の進展は図書館利用者の利用行動をも大きく変化させつつある現状です。また図書館業務のみならず、図書館で働く人の労働環境も、現状では低賃金の3K職場に陥りかねません。
TRCでは図書館総合支援企業と銘打ち、創業から約40年間日本の図書館とともに歩んでまいりました。この度は、それぞれの分野で指導的なお立場にあり、図書館に関心をお持ちの講師の方々にお話しいただき、ご聴講の皆様とも率直な意見交換をしていただくことで、明るく夢のある『明日の日本の図書館』を考えるきっかけを作るべく、公開セミナーを企画いたしました。皆様の奮ってのご参加をお待ちいたします。
総合テーマ | 変わりゆく図書館とその環境 |
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日程 | 平成29年9月21日(木)、 9月22日(金) |
会場 | 図書館流通センター 本社 地下ホール1&2 ※地下鉄丸の内線茗荷谷駅より徒歩1分 地下鉄有楽町線護国寺駅より徒歩15分 |
開催目的 | 図書館のイメージチェンジ |
受講対象 | 公共図書館関係者 ※図書館勤務経験は問わない 社会教育関係者、地方教育行政担当者等 |
定員 | 各コース30名 ※先着順 ほか招待20名 |
受講料 | ※当日、受付にて申し受けます。 全コース受講:一括10,000円 希望のコースのみ受講 1コース 5,000円 一日単位受講:9/21(A+B)または9/22(C+D) 各日 5,000円 |
お申し込み方法 | 必要事項を記載のうえ下記のフォームからお申し込みください。受付後、担当からご連絡申し上げます。 |
お申し込み期限 | 平成29年9月15日(金) |
プログラム
9月21日(木)Aコース | |
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10:00~10:20 | 開講のごあいさつ 塾長:高山正也 |
10:20~11:50 | 「建築から図書館を変える」 【講演】植松貞夫氏 跡見学園女子大学文学部教教授 |
9月21日(木)Bコース | |
13:30~15:00 | 「デジタル技術の普及・浸透が日本の図書館にもたらすもの」 【講演】原田隆史氏 同志社大学大学院総合政策科学研究科教授 |
15:15~16:45 | 「デジタルアーカイブと図書館の可能性~各地の最新事例に学ぶ」 【講演】田山健二氏 TRC-ADEAC株式会社代表取締役 |
9月22日(金)Cコース | |
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9:30~10:15 | 【記念講演】「図書館の未来」 銭谷眞美氏 東京国立博物館館長 元文部科学事務次官 |
10:30~12:30 | 「図書館関係者に知っていただきたい出版流通の現状」 【講演】 成瀬雅人氏 株式会社原書房社長 |
「出版社と図書館をつなぐ ~知らなかった出版社の秘密、知らなかった図書館のしくみ」 【講演】谷一文子氏 株式会社図書館流通センター代表取締役会長 | |
9月22日(金)Dコース | |
13:45~15:00 | 「次世代図書館のブランディング ~魅力ある新しい図書館のアイデンティティを求めて」 【講演】南山宏之氏 株式会社アクサム代表取締役 青山学院大学非常勤講師 |
15:15~16:45 | 「外見にもっとこだわりを持とう ~魅力あるプロを目指すためのスタイリングのすすめ」 【講演】広瀬容子氏 株式会社ラピッヅワイド代表取締役 |
16:45~17:00 | 閉講のごあいさつ 塾長:高山正也 |
講師紹介
Aコース
- 「建築から図書館を変える」
【植松貞夫氏 跡見学園女子大学文学部教授】 図書館の建物はサービス・活動がその中で展開される器です。すなわち、使い方 に合わせて創られる道具です。それは、造られた部屋の形やしつらえが、人々の行動や気分を誘導したり制約する力をもつから、道具として機能するのです。いくつかの事例から、実現させたい使われ方から職員の働き方の変化を促す建築の在り方を考えたいと思います。
Bコース
- 「デジタル技術の普及・浸透が日本の図書館にもたらすもの」
【原田隆史氏 同志社大学大学院総合政策科学研究科教授】 近年,スマートフォンの普及をはじめとする情報利用環境の充実,各種機関におけるWebAPIの整備やデジタルアーカイブ構築の機運など情報提供機関の整備など,デジタルコンテンツを巡って注目が集まっています。いつでもどこでもデジタルコンテンツにアクセスすることが可能になりました。こうしたデジタル技術の普及や浸透は、日本の図書館にどのような変化や進化をもたらすのでしょうか。
- 「デジタルアーカイブと図書館の可能性 ~各地の最新事例に学ぶ」
【田山健二氏 TRC-ADEAC株式会社代表取締役】 あらゆる情報がインターネットで簡単に発信できるようになった今日、図書館も図書だけでなく、地域のさまざまな情報を再編集し発信することで、市民の学習ニーズに応えていく必要があると言われています。この講座では図書館発のデジタルアーカイブの最新事例を紹介しつつ、これからの図書館の可能性を考えたいと思います。
Cコース
- 記念講演「図書館の未来」
【銭谷眞美氏 東京国立博物館館長 元文部科学事務次官】 - 「図書館関係者に知っていただきたい出版流通の現状」
【成瀬雅人氏 株式会社原書房社長】 出版界を支えてきた流通の様々な仕組みが破綻をきたし、機能しなくなっています。通信手段の大変化を背景に急成長したAmazonやdマガジン、その一方で激減した雑誌の影響で生じている輸送問題など最近のトピックを解説しながら、いま出版界に起きていることが、図書館界に及ぼす影響について考えてみます。
- 「出版社と図書館をつなぐ ~知らなかった出版社の秘密、知らなかった図書館の秘密」
【谷一文子氏 株式会社図書館流通センター代表取締役会長】 近年の出版社と図書館の微妙な関係は何が原因なのか?特殊なしくみの本の流通や、図書館の選書、発注方法など、出版社、図書館双方の立場から互いがWIN-WINになる道を探ります。出版社のかたの受講も大歓迎です。
Dコース
- 「次世代図書館のブランディング ~魅力ある新しい図書館のアイデンティティを求めて」
【南山宏之氏 株式会社アクサム代表取締役】 図書館の原点は、見たこともない「知の世界」との遭遇、誰もが参加できる「知の経験」、様々な人々との「知の創造」の喜びなど、様々な「知の知」にあります。その原点にある図書館の価値を棚卸ししながら、これからの時代の魅力あふれる図書館のアイデンティティを再構築することができないだろうか。企業のブランディグの現場から、そのアプローチの可能性を考えます。
- 「外見にもっとこだわりを持とう ~魅力あるプロを目指すためのスタイリングのすすめ」
【広瀬容子氏 株式会社ラピッヅワイド代表取締役】 図書館のブランディングにとって、そこで働く人の外見から醸し出される雰囲気は意外に重要な要素を占めています。なぜ髪型や服装、メイク等に気を配る必要があるのか。魅力あるプロになるためのスタイリングとは何か。プロのスタイリストによる指導で劇的変身を遂げた講師自身の体験談を交えながら、ステレオタイプな図書館員像からの脱却について一緒に考えます。
お問い合わせ
〒112-8632 東京都文京区大塚三丁目1番1号
TEL: 03-3943-2221(代)
- 主催:株式会社図書館流通センター
掲載:2017.08.08