株式会社図書館総合研究所(代表取締役社長:廣木 響平 以下図書館総合研究所)と、株式会社カヤック(代表取締役:柳澤 大輔、貝畑 政徳、久場 智喜 以下カヤック)、日本出版販売株式会社(代表取締役社長:奥村 景二)の子会社である株式会社ひらく(代表取締役:染谷 拓郎 以下ひらく)は、2023年7月5日(水)、福岡県八女市が新たな価値を生む図書館づくりを目指し推進する「八女市立図書館本館整備基本計画策定業務」(以下、本業務)を受託したことをお知らせいたします。
八女市では、市の将来像を「ふるさとの恵みと誇りを未来につなぐ 安心と成長のまち 八女」として「第5次八女市総合計画」(令和3年度~令和12年度)の中で掲げています。基本政策の一つを「ふるさとを愛する人づくり」と定め、市民に親しまれる図書館づくりを目指しています。
八女市は、基本政策の一つにある「ふるさとを愛する人づくり」の中で、市民に親しまれる図書館づくりを目指してきました。しかし、現在の八女市立図書館は、1985年の供用開始から38年が経過し、蔵書収容力の限界やバリアフリーの対応など、学びの場を市民に提供する施設として多くの課題があります。また、現代の公共図書館には「人と本(資料)の出会い」という本質的機能だけではなく、「人と人」、「人と地域」をつなぎ、多くの市民が集い、学び、交流する公共空間としての役割が求められています。
そこで、本業務では、多様化する国内外の図書館事例を研究・分析し、八女市にとってふさわしい図書館は何かを八女市の地域の皆様と3社で協調しながら、基本計画の策定に取り組んでまいります。
また、公共図書館が、地域ならではの豊かさを実現する「地域資本主義」の循環基盤となり、八女市の文化や自然、伝統工業、コミュニティといった地域資本と触れ合える機会を提供することで、八女市の魅力を再発見し、愛着が生まれ、さらに育んでいくという循環を促す場を目指します。
本業務への参画にあたり、コンテンツ制作やサービス開発、まちづくりなど幅広い分野を手掛け、従前より八女市と多岐にわたる取り組みを進めているカヤックと、「文喫」や「箱根本箱」を手がけ、市民の好奇心や学びの機会を促進する「モチベーションインフラ」という言葉を旗印に公共空間を企画、運営するひらくとの特別チームを組成しました。
3社共創により、豊かな自然資源と多様な文化を持つ八女市の地域資本を伝え、育む場所となる、「くらしを豊かにする」公立図書館像を描いてまいります。
図書館総合研究所は、2021年よりひらくと共創を開始し、図書館や本のある場の価値を再考しながら、さまざまなプロジェクトを実施してきました。近年は、東京都文京区に、図書館の研究・発信を行う施設「超図書館総合研究所」を共創事業として立ち上げています。
今後も、これまでの経験則に基づきながらも型にはまらない“図書館”の在り方を常に模索していきます。
本業務に関する詳細は八女市のホームページ(以下URL)よりご覧いただけます。
https://www.city.yame.fukuoka.jp/material/files/group/35/jissiyouryou.pdf■株式会社カヤック 概要
固定概念にとらわれない発想力・企画力、形にしていく技術力を強みに、ゲームアプリや広告・Webサイト制作をはじめ、コミュニティ通貨、移住・関係人口促進など最新テクノロジーとアイデアを掛け合わせた新しい体験をユーザーに提供しています。
設立:2005年1月21日
代表者:柳澤大輔 貝畑政徳 久場智喜
所在地:神奈川県鎌倉市御成町11-8
主な事業内容:日本的面白コンテンツ事業
URL:https://www.kayac.com/
■株式会社ひらく 概要
好奇心や学びの機会を後押しするための概念・サービス・場所を意味する「モチベーションインフラ」を実装した、図書館・公園・公民館などの公共的プレイスの開発に取り組んでいます。
設立:2022年4月20日
代表者:染谷拓郎
所在地:東京都千代田区神田駿河台4丁目3番地
主な事業内容:プロデュース事業、文喫事業、公共プレイス企画事業
URL:https://hiraku.info/
■福岡県八女市 概要
福岡県の南部に位置し、南は熊本県、東は大分県に接しています。平成に2度の合併を経て今の八女市となりました。一級河川矢部川が東西を流れ、豊かな森林に囲まれ、丘陵地帯には茶畑が広がる自然環境が豊かな地域。その自然が生み出す全国ブランドの「八女茶」をはじめ、「電照菊」「ブドウ」「イチゴ」など様々な農産物も魅力です。また、「岩戸山古墳」に代表される古墳群をはじめ、「八女津媛神社」「大円寺」「五條家御旗祭」など先人たちの営みが息づく、数多くの歴史遺産や伝統的な祭りもあります。これら幾多の恵みをもたらしてきた清流と大地から生み出される伝統工芸。「八女福島仏壇」「八女提灯」「八女手すき和紙」など今も伝統工芸の技が息づき、職人の手によって受け継がれています。
URL:https://www.city.yame.fukuoka.jp/